Project Shunyoso
春陽荘の補修と改修工事は平成27年10月に始まり、建物の屋内外、基礎や配線、庭園や裏山、屋根の上の草引きまで、あらゆるところに手入れが施されました。伝統的文化財を専門に扱う宮大工や建築士など腕利きの職人による補修のかたわらで、ボランティアスタッフの協力も得ながら、長年降り積もった土埃を落とし、建具を磨き、無数にある窓ガラスを拭き、障子の格子を刷毛で叩くといった、“永遠”とも思われる細やかな手作業が進められました。その甲斐あって、建設当時の最高の技術と建材で作られた春陽荘は、見事に蘇りつつあります。年月を経てより重厚な趣を増しつつ、これまで以上に美しく快適に、再生事業はこれからも継続して行われます。